2-154 Flood Maps(世界水没地図)を活用する

Flood Maps(世界水没地図)というサイトがある。イギリスのAlex・ティングル氏が運営するGoogle mapの地図上で,気候温暖化によって海水面が上昇した場合の陸地部分の水没状況をシミュレーションできるサイトである。つまり1mから14mまでの海水面上昇について,どのような陸地部分の水没が起こるのかを,1m単位で示してくれるサイトである。
たとえば高校地理の授業で,地球の温暖化の問題を扱う際,日本のどの地域が大きな影響を受けるのかといったことを生徒に示すだけでも,温暖化というものを実感的に学習させることができる。Google mapの地図で表示された水没地図については,ディスプレイ画面のキャプチャーソフトであるWinshotなどでハードコピーすれば,教材資料としても活用できる。
このブログにアップしてある画像も,このサイトの画像をハードコピーしたものである。
なお最初私がブログに掲載した際,この画像について「海水面が14m上昇した場合,カスピ海付近がどのような影響を受けるのかを示している」と解説してしまった。しかし「東京の地理屋さん」からの指摘をうけて再調査した結果,「温暖化によるカスピ海の水面上昇」を示すとしたこの部分については,作者が「firetree.net」という個人ブログ(英文)でも指摘しているプログラム上の欠陥(不正確な部分)であると判明した。気候温暖化の教材としての有用性は高いものの,利用する上では作者がブログで指摘してる欠陥などを熟知して活用したほうがよさそうである。
作者がブログで指摘している, Flood Maps(世界水没地図)の不正確な点は6つある。…の流れを考慮していない点。△發箸發醗裕鬚靴討いNASAのデータの精度が90%である点。K粍60度以北,南緯60度以南で精度が落ちる点。こた紊砲茲覲ご濱凌食の影響を考慮していない点。コご濱茲い砲△詼蒜板蕕砲弔い胴洋犬靴討い覆づ澄Εスピ海以北など海から離れている「海面下の地域」などについて,浸水するように間違って表示されている点である。
Flood Maps(世界水没地図)の作者Alex・ティングル氏のブログ「firetree.net」
Flood Maps(世界水没地図)
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■ 地球の公転距離