2-133 時差計算のマニュアル①を作成する

時差計算のテクニックは,地理が社会に提供できる実用性のあるスキルの一つである。しかしながら,タイムゾーンの異なる「ある都市の時間」を「別の都市の時間」に置き換える「時間の置き換えテクニック」について,高校地理の教科書に記載されているのは,2つの都市の経度差を求め,それを15度で割ってという・・・現実離れしたものが多い。本来世界各地の時間は,等時帯の図(タイムゾーン)の図によって決められているので,時間計算の基本も「等時帯の図」におかなくてはいけないのが原則である。
私は,「等時帯の図」に基本をおく時差計算を高校生には教えるべきだと思う。そこで,まず時差計算の基本である「時間の置き換えテクニック」について,それを順序立ててマニュアル化してみた。等時帯の図はPTOLEMYで作図したもの。北極点を中心にしたマップは,Google Earthの画像を二次加工したものである。
このマニュアルのように,私は時間の置き換えは,3つの図をつかって3つの手順をふんでいけば正解が得られるものだと生徒に教えている。
■ 地球の公転距離