3-496 powerpoint形式の白地図を使って疑似GISをする・その1①

今年度,本格実施となった地歴科の学習指導要領では「地図」の積極的な活用をうたっているが,それは時間軸と空間軸の双方で事象をとらえるべきであるという意味があるのだと考える。私は地理に限らず歴史や公民でも,世界各地,日本各地の事象や人物を扱うわけなので,「地図」は活用すべきものだと考える。とくに様々な学習場面で,地図帳を使って地域や地点の位置確認をさせるだけでなく,地図と様々な事象を視覚的に重ね合わせて(レイヤ構造を意識させて)生徒に提示し,その相関を考察させることで,より大きな学習効果が得られると考える。
実はGISはMandala,地図太郎などを活用しなくても疑似的なものは行えるが,今回は,powerpointを使って疑似的GISを行う場合,どのようにしたらよいのかを示していきたいと考える。
まず1つ目の方法は,GISソフトによって描画した地図や,サイト検索によって得られた地図を,Winshotなどのハードコピーツールでpowerpointに貼り付け,それを下絵にして,その上に様々なテキストや図形などをpowerpoint付属のアニメーション機能で描画していく方法である。
■ 地球の公転距離