2-119 NGO 「大地を守る会」の「フードマイレージ・キャンペーン」のHPを活用する

近年,よく聞く単語で「フードマイレージ(food mileage)」がある。1994年,イギリスの消費者運動家のTim Lang が提唱した概念で,食料(food)の入手にかかわる経済性や環境負荷に関して,重量×輸送距離の数値の大小によって明示するための概念である。つまり本来は,食品の生産地と消費地が近く,輸送量がちいさくなればその数値は小さくなり,遠くから,多くの食料を運んでくると大きくなるという数値をいう。
ただ食料輸送が,環境負荷に与える影響をよりわかりやすくするように,フージマイレージを,食料輸送の際に消費されるCO2量として数値化する方法もある。そのCO2量は100gを1poco(ポコ)という単位であらわされるが,食料輸送にかかわる環境負荷を考えさせる数値として非常に具体的でわかりやすい。
実は,NGO 「大地を守る会」の「フードマイレージ・キャンペーン」というHPでは,様々な輸入食品について,それらのCO2量に基づくフードマイレージを計算するサービスや,食品別の国産品・輸入品についてのエクセルデータをダウンロードできるサービスが提供されている。
食糧問題や環境問題の関連資料としての活用価値が高いページであると思われる。
フードマイレージ・キャンペーンHP
■ 地球の公転距離