2-107 伝建協(でんけんきょう)HPの画像を使った教材作成①

1975年(昭和50)に文化庁が設置した制度に「伝統的建造物群保存地区制度」という制度がある。これは国内の伝統的建造物軍を含む「町並み」や「村落」のうち歴史的景観や歴史的風致に価値があるとみなされる地区を,周囲の環境とともに一種の文化財として捉え,保存していこうという制度である。
実は現在,その伝統的建造物群保存地区をもつ71市町村(昭和20年4月現在)が集まって,全国伝統的建造物群保存地区協議会(通称,伝建協)という協議会を作っているが,そのHPには日本各地の保存地区の景観写真をはじめとした資料が掲載されている。
それらの資料には,「83地区を全国のブロックごとに分類した一覧リストからも,日本地図にインプットした番号とリストからもアクセスできる。さらに集落(山村集落・農村集落・島の農村集落),宿場の町並(宿場町・構中宿),港と結びついた町並(港町),商家の町並(商家町・在郷町),産業と結びついた町並(養蚕町・鉱山町・製塩町・製蝋町・製磁町),茶屋の町並(茶屋町),社寺を中心とした町並(門前町・寺内町・里坊群・社家町),武家を中心とした町並(城下町・武家町)など8つの種別に分類したリストからアクセスすることもできる。
もちろん高校地理は「世界の学習」がメインという建前はあるが,村落と都市の学習などでは,多少なりともわれわれの風土である日本の原風景にも触れさせたい。そのような観点から,ここにある画像資料などは有用性が高いと思われる。
全国伝統的建造物群保存地区協議会(伝建協:
でんけんきょう)の公式HP
■ 地球の公転距離