2-93 FAO運営の「Agro-MAPS」にある作物の統計マップを活用する

国際連合食糧農業機関(FAO)の公式HP内の「Statistics」のコーナーには,「Agro-MAPS」というインタラクティブマップ(電子地図)のページもある。統計地図は,国よりも小さな県・州といった行政単位を基本とした統計マップになっており,作物分布についてのより詳細な分析資料としても使える。アフリカ,東アジアなど地域別,あるいは国別に統計マップをつくることもできる。たとえば,日本で,統計地図をつくると,都道府県を単位とした統計地図となる。
地図データが,bmp形式で容易に入手できるほか,カラー表示になっているもののパターンが濃淡によって分けられているため,モノクロ化して利用することも十分可能である。また英文ページであるが,それほど複雑な英文は使われていいため,インターネットの翻訳機能程度でおおよその意味も理解できる。
ブログにアップしてあるのは,このAgro-MAPSで表示した2001年のアフリカにおける稲の収穫量を示したものである。稲の収穫が大きい地域が偏在している様子がよくわかる。このページも農業学習で教材を作成する際の,素材としても有用性が高いと思う。なおFAOのHPや,その中の「Agro-MAPS」についてはインターネットの接続環境などによって,接続に時間がかかるようだ。
FAOの公式HP内にある「Statistics」のコーナー
FAOの作物統計マップ「Agro-MAPS」
■ 地球の公転距離