2-78 内閣府HP「地震のゆれやすさ全国マップ」を利用した教材作成

次の高校地理の新学習指導要領では,ハザードマップなど防災教育の視点も入ってくるといわれている。ある先生によれば,それは現在,「危急存亡の危機」にある地理が,生活に根ざした科目であることをアピールするための意図もるのではないかという。一方で,学校の安全管理という観点からも,最近,震災対応マニュアルを整備していこうという流れができつつある。正直いって,こうも自然災害対応,震災対応といわれると,ほんとうに近いうちに大きな震災が起こるのではないかと,正直心配になってしうまう。
実は現在,内閣府のHPでは,「地震のゆれやすさ全国マップ」を全国版と,国内47の各都道府県版のすべてのについて,それをpdf形式のファイルでダウンロードできる。「表層のゆれ」についてを危険度を示したマップである。私も試しに群馬県,東京都,埼玉,新潟など近隣の都県のマップをダウンロードして,見てみた。群馬県は,関東大震災では死者がでず,西埼玉地震のときに若干の死者が出た程度と認識していて,「安全」という先入観がはっきりいってあったが,実際には東部が「ゆれやすい」地域であるということを知りショックを受けた。さらに埼玉の西川口にいる姉の家の付近が,大変危険度の大きい場所であることを知り,非常に大きなショックをうけた。
Hpではマップを読み取るための資料も,同じくpd形式でダウンロードできるようになっているが,それを読んでいくと,平野部などは軟弱地盤のところが多く,ゆれが大きいのかなという感じがする。「沖積平野」の学習でできる防災教育といえば,河川氾濫対策の学習程度しかないと考えていたが,このマップをみて沖積平野は,地震に対しても脆弱さをかかえているところなのだなと考えた。
地震は嫌だが,自然現象で人間が避けてとおることができないものである。だとしたら,あらかじめこのようなまマップを機会をみつけて生徒たちに示し,危険な場所を知らせておけば,「震災被害」も最小にくいとめられるはずである。
内閣府HP「地震のゆれやすさ全国マップ」のダウンロード
■ 地球の公転距離