2-76 ペンタブレットを利用した等高線地図の作成①

パソコンを使った等高線地図の作図については,〕料のデータとソフトを使って手に入れた等高線地図を編集する方法,既成の等高線地図を下絵としてそれをIllustratorでトレースしていく方法や,CD-Rデータの「数値地図50m(標高)」をMANDARAで読み取った等高線図を,Illustratorで編集する方法など色々ある。しかし私がよく利用するのは△鉢の方法である。とくにの方法などは作業効率が高く,作図が早くできるので,時間のないときにお勧めである。しかしできあがった等高線地図は,ギクシャクした線になるので編集・修正が必要だったり,等高線以外の細かな情報がマップ化されないなど欠点もある。一方の△諒,蓮ち〆戮壁分の作図が可能なので,より完成度の高い図ができる。かつての専用のトレッシングペーパーとロットリングペンによる製図を知っている地理屋の中には,自身が作図する地図に使う方位記号やスケールなどにもこだわりをもつ人もいるほどだろうし,この△諒,一番,抵抗が少ないと思う。ただし,この△諒,蓮い發里垢瓦時間と忍耐力が必要な根気のいる作業である。
3年前私は県の教育センターの研修の課題をやるために,富山県の庄川扇状地の等高線地図をIllustratorで描いたが,結果的に1か月近くかかってしまった。さすがの高機能ソフトのIllustratorでも,マウスで「ペンツール」でカッチカッチというをさせながらトレーシングしていく作業は,大変過酷だった。しかしかといってロットリングペンでは,庄川流域の複雑な等高線地図を描こうとしても難しいので,私は最後まで「耐えて」図を完成させた。しかしこの等高線地図を完成させたときの達成感がやみつきとなり,このあとも,いくつか等高線地図を作ってきた。しかし,やはり途中の作業はやはり過酷であった。
ところが昨年末,近くの電気屋さんで10×6.25インチのペンタブレットが1万円をきっていたため,それを衝動買いし,それを使って等高線地図を作ってみた。試めしにIllustraror上でペンタブレットを使って「群馬県上野村」の複雑な等高線を描いてみた。すると意外にも,思った以上に短時間で等高線地図が仕上がってしまった。いろいろと試してみたが,Illustratorの「鉛筆ツール」を使って,ペンタプレットで描くのが最も描きやすいように感じた。
私が購入したのは,Princeton社の「Slim Tablet」という製品である。以下は,このペンタブレットで上野村の等高線地図を描いたときの流れを示していきたい。
Princeton社の「Slim Tablet」
■ 地球の公転距離