2-73 「SHOW®/world」というHPを活用したエリアカルトグラムの作成

地理教材として有用性をなんとなく感じながらも,独自の作図が難しいマップにカルトグラム(Cartogram)がある。地図を何らかの数値に対応させ変形しデータを表現する地図である。カルトグラムには,地図上の距離を示す ディスタンスカルトグラム と,地図上の面積を示すエリアカルトグラム の2種がある。カルトグラムを作図する方法(解法という)については東京理科大学大学院理工学研究科建築学専攻講師の井上亮氏などによって,公表されてはいるが,正直いって難解である(http://planner.t.u-tokyo.ac.jp/member/inoue/CV.html)。また海外のフリーソフトでカルトグラムの作図に有用なGeodaなどもあるが,やはり正直いって難解で一般向けとは思われない。ただ最近,エリアカルトグラムについては,「SHOW®/world」というフラッシュ形式の画像でさまざまなカルトグラムを作図できるHPがあることを知った。以前紹介した「2-49 Worldmapperのカルトグラムを利用した各国比較資料の作成」の「Worldmapper」とともに有用なHPである。
作図しカルトグラムはフラッシュ形式のため,直接コピーすることができない。ただ「Win Shot」などのディスプレイ画面をそのままハードコピーできるソフトを使えば,jpg形式などのファイルとして画像を入手することができる。入手した画像はさらに,Photo Shopなどで,余計な部分を切り取れば,教材作成につかう素材を簡単につくることができる。ただ画像はカラーのため,モノクロ化して通常の学校印刷に使うことには向いていない。そのためモノクロか化にこだわる場合には,さらにIllustratorなどによる二次加工が必要となる。
なおブログにアップしてあるのは,エイズ人口についてのエリアカルトグラムである。
SHOW®/worldでエリアカルトグラムを作成する
Worldmapper
ハードコピーソフトWinShot
AdobePhotoshop
Adobe Illustrator CS4
■ 地球の公転距離