2-64 神戸安全ネット会議「災害時に徒歩帰宅するための地図の作成方法」を利用したマップの作成

年度内にも告示されると言われる高校地理の「新学習指導要領」では,地域調査の項目に「ハザードマップ」の学習など実生活にかかわるマップの学習が組み込まれる見込みだという。確かに主題図の作成は地理屋の専門ではある。しかし現実に,そうした「マップの作成指導」を,一地理屋が個人で収集した少ないデータと,個人的な見識で行うことにはかなりの勇気が必要だろう。したがってこの主の学習指導にあたっては,より客観的な視点にもとずく指導が必要だと考える。
最近は帰宅支援マップサービスというウェブのオンラインサービス(有料)がパスコ株式会社により提供されるなどして,個人が客観資料にもとずいて帰宅支援マップを作成すること自体は容易になりつつある。そうしたソフトやサービスで作成した地図は,サンプル地図として,それらの地図学習の資料として有用性が高いと考える。しかし実際に,生徒にそうしたマップを作成させたいという場合には,マップ作成の観点を提示することが最も重要となる。
・・・そうした点で最近私が参考になるなと考えたものに,危機管理研究会の神戸安全ネット会議HPからpdf形式あるいはWord形式のファイルとして無料ダウンロードできる「災害時に徒歩帰宅するための地図の作成方法」というファイルがある。とくにWord形式のものは,二次加工(製作者によって許可されている)が容易にできるため教材資料としてコンパクト化することも可能である。そのままでも利用することができる。まだ個人的にはこの資料をつかった授業は実施していないが,長期休業中の課題などとして生徒に災害時の帰宅支援マップを作成させるような場合,地図作成のマニュアルとして配布するなどの用途が考えられると思う。
パスコ株式会社「帰宅支援マップサービス」
神戸安全ネット会議HP「災害時に徒歩帰宅するための地図の作成方法」のダウンロード
■ 地球の公転距離