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地理屋にできること

2-55 「翻訳ピカイチ2009+plus」を利用した英文PDFの効果的な活用



 今年2008年7月,国際標準化機構(ISO)は2008年7月2日,アメリカにあるAdobe Systems社が1993年に公開したファイル形式の「PDF」を国際標準規格に認定した。これによりPDFは,国際標準の汎用性の高いファイル形式になった。PDFは従来も,OSの違いがあっても,「文書作成,閲覧,印刷もでき,また電子署名への対応や,障害者に配慮したアクセシビリティを備えるということで,に文書のやり取りをする際の形式として広く一般に普及していた。ただ今回,PDFが国際標準規格となったことで,今後さらにPDFの利用が盛んになるだろうことは容易に想像できる。
 地理の専門研究や教材開発の中でも,PDF形式のファイルは,より重要度をましていくことが予想される。以前,私もこのブログの中で,PDFファイルの中には,描画ソフト「Illustrator」などを使うことで,二次加工可能なベクトル画像として読み込みもでき,有用性が高いと書いたことがある。今後,より有用性のある素材がPDFで提供されるという状況が生まれるはずである。
 ところで,PDF形式のファイルで教材開発の素材として使えるものは,国内のものに限らない。海外の公的機関がつくったものでも,有用な地図や図表をのせているものが多い。ただ従来はせっかく,教材か開発に使えそうな図や地図ががのっていても,「英語をはじめとした外国語」が障害となって,それらの資料にのっている素材の利用はあまり活発に行われてはいなかった。
 ただ最近は,英文のPDFファイルであれば,そのレイアウトを維持したまま日本語のPDFファイルにダイレクト翻訳できる「翻訳ソフト」がある。たとえばCROSSという会社の「翻訳ピカイチplus+ 2009」という英文・欧文対応の翻訳ソフト(アカデミック版で1万円前後)というソフトがある。実はその機能の中には,「pdfダイレクト翻訳」という機能があり,英文pdfから,文書のレイアウトを維持したまま,日本語訳のpdfファイルがつくれるようになっている。日本語訳は不自然な訳も多いが,PDF資料のおおよその内容把握には使えるツールである。原文と,日本語訳した文章を並べて読んでいき,不自然な日本語部分があったら辞書で確認し,検討していく。そうすればPDFの文章の概要は理解できるはずである。このブログに例としてのせた図は,左が,PDF形式でつくられた「世界の地表水についての英文地図」で,右がこの「PDFダイレクト翻訳」によって作成した日本語PDFである。ここにあるように正直いって,「翻訳」された日本語が不自然なとこも多い。しかし原文とあわせてみていくことで,図全体がどんな情報を示しているのかは,ある程度直感的に捕らえられる。つまり日本語訳で「世界のうわ水」という単語ではじまるタイトルは,「世界の地表水-地域別の蒸発量・降水量・河川水」というように読み取れるものと思う。実はこのソフト自体,今年7月に販売開始されたもので,私もまだ使いはじめたばかりで,このソフトの機能のいろいろを試している段階である。したがって,この翻訳自体を改善する方法もあるのかもしれないが,それについては今後,確認しらべていきたい。ただこの「PDFダイレクト翻訳」が地理屋の素材集めに有用であることは確かだと思う。


翻訳ピカイチ2009plus+ for windows


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群馬県立桐生女子高校で地理屋をしている田中隆志です。ここは地理と地図の好きな人たちのための情報提供の場です。

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