2-48 Illustratorを利用した投射地形断面図の作成 1/9

現在,カシミール3Dなどを使うと,簡単に様々な土地の景観CGが作成できる。カシミール3Dによる景観CGは,直感的に地形景観をとらえる上では非常に卓越した地理教材の資料である。したがって,その利用は積極的に利用されてしかるべきだと思う。
しかし一方で,かつて地理の専門書などによく登場していた投射地形断面図という図についても,再評価されてよいのではと考える。つまりこのブログに掲載したような図である(『地理学講座2』1987年,古今書院)。この図は,様々なポイントの位置と標高とを客観的にとらえることにも使えるし,同時に,直感的な地形景観をとらえるのにもつかえる。個人的には大変魅力的な図だと考える。ただこれまでは,図の構造自体が大変複雑で手作業で,自力で作成するということが難しいという問題点があった。
しかし最近の進んだパソコンツールを使えば,個人でも簡単に作れるのかなと,以前Ilustratorで1/25000地形図をトレースして作成した等高線地図(前橋付近のもの)を下絵にして作図に挑戦したところ,時間をかけ,忍耐強く取り組めばなんとか作成できることがわかった。以下は,投射地形図の作り方についてのまとめである。
■ 地球の公転距離