2-25 ReliefWebのpdfマップを利用した最新の災害マップの教材開発

「ReliefWeb」は,OHCA( United Nations Office for the Coordination of Humanitarian Affairs;オーチャ)と呼ばれる国連人道問題調整部(国連人道調整事務所)が運営しているHPである。1996年に前アナン事務総長が行った改革のなかで,様々な自然災害や人為的災害についての信頼性のある情報を提供するポータブルページを意図して開設されたものである。
とくにこのHP内の「Map Center」のページには,国連関係機関が作成公開している各種地図ファイルがPDF形式やJPG形式で公開されている(http://www.reliefweb.int/rw/rwb.nsf/doc114?OpenForm)。本来は実際の人道援助などの活動のために作成された地図が掲載されているため,リアルな現実を生徒に実感させる「生きた教材」としての有用性が非常に高いと考える。とくにPDF形式のファイルはIllustratorによって,加工可能なベクトルデータの地図として読み込みができるため,加工による自分の観点が入った主題図の作成にも利用できる。まだ個人的にはこのページの地図をつかった教材開発をした例を聞いたことがないが,高校地理の「現代世界の課題」などの項目において有用性が高いと思われる。なおこのブログの地図は,5月21日現在このHPで表示した中国四川省の震災の関係のPDFマップである。
ReliefWeb
Adobe Illustrator CS3
■ 地球の公転距離