2-23 インターネットタウンページの利用による分布図の作成

商店・工場などの分布図の作成に関しては,インターネットタウンページ(http://itp.ne.jp/)を利用する方法もある。たとえば高崎市の市町村単位のコンビニ分布を作成したい場合,「高崎市 コンビニ」でインターネットタウンページの検索を行い,市町村ごとの店舗数を確認する。そしてその数値をエクセルなどにまとめておき,その数値情報を,MANDARAの「属性編集」というインプットする。すると,このブログにあるような図形表現図ができる。
この図は,私が作成した高崎市の白地図をベースマップとして,MANDARAで2005年に作成したコンビニ分布のマップである。昔からNTTの電話帳を使った分布図の作成をする地理屋はいる。しかし電話帳を使った数字拾いは時間がかかるので,こうした分布図を作るのは大変な忍耐力と精神力が必要であった。しかし「リアルタイムな分布図」であれば,このインターネットタウンページの検索機能を使えば比較的短時間で,分布図が作成できる。なおインターネットタウンページを使った調査方法については,「コンビニ戦国地図」というHPが大変参考になる(http://www.d2.dion.ne.jp/~hmurata/conveni/conveni.html)。
なお当然のことであるが,この分布図の作成にあたってはあくまでも「リアルタイムの分布図」しか作れない。かつての分布図を作りたい場合には,図書館にいき電話帳のバックナンバーを調査するしかない。またインターネットタウンページに掲載登録しない店舗があるような業種についても分布図は作成できない。その点も注意が必要である。
インターネットタウンページ
地理情報分析支援システムMANDARA
コンビニ戦国地図
■ 地球の公転距離