2-9 Illustratorを使ったグラフ作成

地域研究や地理教材の開発になくてはならないのが,地域の個性をあぶりだす様々なグラフである。おそらくもっともポピュラーなのが,エクセルを使った棒グラフ,円グラフ,レーダーチャート,折れ線グラフ,それらの複合グラフなどの作成だと思う。ただより完成度が高い,出来栄えが綺麗なグラフを作りたい場合,ドロー系ソフトの利用が有効だと思う。
つまりエクセルで作成したグラフを,そのままIllustratorの新規ファイルに,ビットマップ形式のファイルとして「ペースト」し,それを下絵として,それをトレースして作成すれば,より完成度の高い,グラフが作成できる。おそらく「エクセルでも十分」というものが多いだろう。しかし,20年も昔には,エクセルもなく,われわれ地理屋は折れ線グラフを方眼紙にペンで書いて原図をつくり,その上からトレース紙をかぶせて,ロットリングペンで清書して,ということを普通にやっていたはずだ。それを考えれば,ほんと少しの努力で,より完成度の高い原図ができる。やはり人の目をひきつけるのは「愚直な努力の跡」を感じさせる丁寧に仕上げられたものだ。またIllustratorにはグラフ作成機能もついていて,折れ線グラフ,棒グラフ,円グラフ,レーダーチャートなど単純なグラフであれば,完成度の高いグラフが簡単につくれる。
Adobe Illustrator CS3
■ 地球の公転距離