2-5 原図としての白地図をつくる③svg地図の可能性

白地図への容易な加工が可能な地図データとしては,svg形式のデータがある。svgとは,Scalable Vector Graphicsk略で,ベクトルグラフィックスの標準形式としてW3C(Webに関連する技術の仕様書を、管理・勧告し統括している組織) も勧告している規格で,日本の国土地理院なども現在,GISのweb gis化推進のために,さまざまなベースマップにもつかえる背景地図(基盤地図)というものをこの規格にしていこうと社会実験・試行を繰り返しているものである。
現在,webを通したsvg形式の地図データは,わずかである。しかし将来的に国土地理院のこうした動きが進展していけば,将来的にWeb gisの中で,ベクトルデータとして白地図作成のもととなるデータが容易に入手できるようになるだろう。等高線地図なども現在よりも容易に作成できるようになるはずだ。
なおsvgデータは,IllustratorやInkscapeというフリーソフト(ドローソフト)で開くことができるが,「Inkscapeで利用できるSVG白地図データ」といHPでは,世界地図・日本地図などのsvg形式の白地図データを入手できる(http://www.freemap.jp/svg/)。自分自身のベースマップをつくりたいときは,この白地図を加工する方法もある。またフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』では,都道府県ごとの行政地図をsvg形式でのせているものもあるので,このデジタルデータを利用した白地図つくりなども可能である。
SVGコンテンツを利用した電子国土の実用的な普及戦略に関する研究にかんするHP
高機能ドローソフトInkscape(フリーソフト)のダウンロード
Inkscapeで利用できるSVG白地図
■ 地球の公転距離