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地理屋にできること

2016.12.06 USDAのマップでアメリカのフードデザートを考察


先進国の食料問題の一つにフードデザートがある。貧困あるいは高齢化などによる交通アクセス困難から,食料入手が難しいエリアが出現している問題である。日本では都市内部や農村に高齢者が取り残されている地域,高齢化の進んできているかつてのニュータウンなどで問題が表出しはじめている。少子高齢化の進む中,「地理総合(仮称)」などでも考察するべき課題として想定しいるようであり,以前から,国内のマップデータで有用なものがあるとよいと考えていた。しかし日本一国スケールのマップは残念ながらまだない。一方,アメリカはといえばUSDA(米国農務省)のサイトで,全国スケールで郡別単位の地図が公開されている。Food Access Research Atlas というマップである。簡易的な使用では,サイトにアクセスして地図が表示されたら,jまず右上の「 LI and LA at 1 and 10 miles」のところだけにチェックを入れる。 LI and LA at 1 and 10 milesとは,低所得で,一番近いスーパーマーケットから農村では10マイル以上,都市では1マイル以上離れているエリアを示す項目である。つまりこの黄緑色で表示されたエリアが,アメリカのフードデザートということができる。アメリカ全体を俯瞰してみると,西部の農村地域を中心にフードデザートが広がっていることがわかる。またよくみると大西洋岸・太平洋岸の都市域にもフードデザートが広がっていることがわかる。授業で活用する場合は,これらの地図のハードコピーを生徒にみせ,農作物を生産している地域のはずなのに,どうして?とか,都市部のフードデザートになっているエリアの人々はどんな人か?といった問いかけを生徒にするなどの利用が考えられる。・・・しかし日本にこうしたマップがあったら,と思わせるマップである。
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USDAのFood Access Research Atlas
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群馬県立桐生女子高校で地理屋をしている田中隆志です。ここは地理と地図の好きな人たちのための情報提供の場です。

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