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地理屋にできること

3-452 WFPの報告書『WFP Contingency Planning Guidelines』で国際ボランティアの実態を知る②



たとえばこの報告書にある13ページにある「The Contingency Planning Process」の図をもとに,日本語でWFPにおける「緊急事態対応計画」決定のプロセスをまとめると,このブログにあるような図となる。つまり最初は,機X国に食料危機を引き起こす原因にはどのようなものかあるか検討する」。つまり自然現象や戦争など何が原因かを見極めるということである。続いて,供X国で具体的に食料危機を引き起こす具体的な原因とは何かを検討する」。つまりかんばつや,X国とY国との国境紛争などの具体的な原因を見極めるということである。さらに掘X国で起こりうる最悪の事態とは何かを予想する」。つまり「最悪,1000万人が影響を受け,40万人の難民と国内避難民が発生」といった最悪のシナリオの予想である。そして検WFPがX国に実施するべき支援の内容を検討する」。つまり「85.5万トンの食料援助や港湾債権など特別措置が必要」といった点について検討する。そして最後に,后X国への支援を開始するとともに,状況に応じた計画の修正を行う」。たとえば「干ばつ被害が予想より小さい時や,国境紛争が沈静化した時に修正する」などの対応を行う。
 おそらく高校地理で扱われる場合の「国際ボランティア」は抽象的な具体性のないものが多いと思われるが,こうした「生きた教材」を使うことでリアリティをもって生徒に学ばせることができるのではないかと私は考える。
WFPの報告書『WFP Contingency Planning Guidelines(非常事態計画ガイドライン)』を入手する
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群馬県立桐生女子高校で地理屋をしている田中隆志です。ここは地理と地図の好きな人たちのための情報提供の場です。

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