3-427 西洋なしの地球の可視化動画を活用する

私は高校地理の授業の中で,世界をマクロな視点で俯瞰したり,またミクロな視点で見ていくことの重要性を生徒に示す時,よく地球の形が「どのようなスケールに着目して見るかによって,様々な形の惑星としてとらえられる。」事実を取り上げる。つまり大まかに地球全体を俯瞰する時は,古代ギリシアの学者の唱えた「球体」としてもとらえられるし,数キロの凹凸に着目した場合はニュートンが唱えた「楕円体」とも,また数十メートルの凹凸に着目した場合は現代の地球物理学者が唱える「西洋なし」としてもとらえらにれることを生徒に示し,様々な視点で地域を見る視点を教えることにしている。ただしいつも「西洋なし」のイメージを伝える時には,自分の説明ながらリアルさが不足していることが気になっていた。ところが最近,esa(欧州宇宙機関)の公式サイトの中で,西洋なしとしての「地球の形」を可視化した動画が容易に入手できることを知った。「地球の形」とは,ジオイド,つまり「平均海水面を陸地にまで延長したと仮定した場合に全地球を覆う仮想的な海面のこと(ウィキペディア)」である。このサイトの下のリンクより,この西洋なしがゆっくり自転しているアニメーションをダウンロードすることができる。どのようなスケールに着目して地域,地球をみるのかによって,ほんとうに様々な見方があるのだなということを生徒に実感させるのに有用な素材の一つだと考える。動画の入手にあたっては,アニメーションの下にある「HI-RES MP4」か,「HI-RES WMV(こちらがおすすめです)」
のボタンを「右クリック」→「対象をファイルに保存」と操作を進めていくだけである。
esa(欧州宇宙機関)の公式サイトで,西洋なしのアニメーションを入手する
■ 地球の公転距離